地元の経費試算表例
 
想定 [年間売上/1億2千万円][常用職人/3人][工務店/個人経営][事務所/自宅の一部]
  
以上で見るように諸経費比率は利益を含めて15.8% となっています。
ですから、皆様が見積書をチェックする時に諸経費は直接工事費(工事原価)に対して15〜16%
と記憶して下さい。
 
では、諸経費の項目がない、あるいは経費比率が低いのは一体どうしたことか?
それは、 次の2点が考えられます。
 
第1点:個人の大工さんの場合、管理費等は無料(職人の責任施工)との考えで諸経費を計上しない。
     この場合、木工事の手間はメンテナンスや多少の営業費程度が含まれていると考えて下さい。
第2点:諸経費が値引きの対象となるので、各工事に経費を忍び込ませ、経費比率を下げて計上する
     場合がある。この場合信頼感に欠けます。
 
ここで皆様もお気づきかと思いますが、諸経費率は工事原価が確定していなければ意味がない・・・・
そこで見積もり合わせ、さらにCM制度(コンストラクションマネージメント)があります。
 
見積もり合わせ:数社より見積をとり工事原価を探る、設計事務所に判断を仰ぐ
CM制度:「CM」を行なう業者(設計事務所や現場監督などが行なう新たな職種)に依頼し各工事の
        工事業者により直接見積をとり(この場合も数社)工事原価を建築主自身が把握できる
         ようにする。・・・「CM」業者が明快な費用で工事管理を行うので、すべての費用が明ら
         かになる。
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